Webデザイナーとはどんな仕事?仕事内容・年収・未経験からのなり方まで徹底解説
「Webデザイナーって、具体的にどんな仕事をするの?」
「ただWebサイトを綺麗に作るだけが仕事じゃないの?」
Webデザイナーの職業に興味を持ちつつも、その仕事内容の全体像や本当に自分に向いているのか、具体的なイメージが掴めずにいる方もいますよね。
実際は現代のWebデザイナーは、単なる「デザイナー」でなくなりつつあり、次の3つの役割が求められています。
- ビジネスパートナー:クライアントのビジネス課題を解決する役割
- コミュニケーション設計者:ユーザーに情報を分かりやすく伝える役割
- 技術者:デザインを形にする役割
総務省の「令和5年通信利用動向調査」によると、企業の約75%がインターネットを活用して商品やサービスを紹介しています。
その過程で、Webデザイナーの役割が多様化しました。
そういった背景を踏まえて、後悔しないようにWebデザイナーの仕事を理解したうえで挑戦するか決めましょう。

本記事では、Webデザイナーの仕事内容や役割などを紹介します。
具体的な仕事内容を7つのステップでまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
- Webデザイナーの役割は、「ビジネスパートナー」「コミュニケーション設計者」「技術者」に多様化しつつある。
- Webデザイナーの仕事は、ヒアリングから設計、デザイン、コーディング、公開後の改善まで幅広い。
- 未経験からWebデザイナーを目指すなら、基礎学習・ツール操作・ポートフォリオ制作を順番に進めることが重要。
Webデザイナーとは?3つの主な役割

Webデザイナーの仕事は、Webサイトの見た目を美しくデザインするだけにとどまりません。
仕事の本質は、クライアントが抱えるビジネス上の課題を、デザインの力で解決に導く点にあります。
現代のWebデザイナーは、単なる「デザイナー」ではなく、少なくとも3つの重要な役割を担います。
- ビジネスパートナー:クライアントのビジネス課題を解決する役割
- コミュニケーション設計者:ユーザーに情報を分かりやすく伝える役割
- 技術者:デザインを形にする役割
上記の3つの視点を持ち合わせて、自身の持つスキルを十分に発揮できるのが、安定して稼げるWebデザイナーです。
その観点を踏まえて、Webデザイナーとしてどんな手順で知識やスキルを身につけていけばよいか考えましょう。
Webデザイナーの具体的な仕事内容と7つのステップ

Webサイトが一つ完成するまでには、多くの工程があります。
Webデザイナーは、その多くのプロセスに深く関わります。
一般的なWebサイト制作の流れを7つのステップに分けると、以下の通りです。
ステップ1:ヒアリング・目的の明確化
すべての仕事は、クライアントへのヒアリングから始まります。
クライアントがなぜWebサイトを作りたいのか、Webサイトを通じて何を達成したいのか、その目的を深く掘り下げて明確にします。
ターゲットユーザーの年齢層や性別、Webサイトのコンセプト、そして予算や納期などのプロジェクトの根幹となる要件をここで定義しましょう。
ステップ2:サイトの情報設計・ワイヤーフレーム作成

ヒアリングで明確になった目的に基づき、Webサイト全体の設計図を作成します。
どのようなページが必要で、各ページにどのような情報を掲載し、ページ同士をどのようにつなぐかなどの設計を立てて組み立てます。
そして、各ページのレイアウトの骨組みとなる「ワイヤーフレーム」を作成する流れが一般的です。

Webサイトの使いやすさ(ユーザビリティ)を左右するため、この上流工程が重要だと考えて、時間をかけて設計しましょう。
ステップ3:ビジュアルデザイン・ブランドの世界観の設計
ワイヤーフレームをもとに、Webサイトの見た目のデザインを作成します。
企業のブランドイメージやコンセプトに合わせて、色使い(配色)、文字の書体(フォント)、写真やイラストなどのビジュアル要素を決定します。
そして、デザインツール(Figmaなど)で具体的なデザインカンプ(完成見本)を作り上げていくため、Webデザイン関連のツールを扱うスキルが必要です。
ステップ4:コーディング・デザインをブラウザで表示させる翻訳作業
次にコーディングの作業に入ります。
コーディングは、完成したデザインカンプを、Webブラウザで表示できるように、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使ってコードに変換する作業です。
デザインの意図を正確に再現し、パソコンやスマートフォンなど、どのデバイスで見てもレイアウトが崩れないように、緻密な実装をおこないます。
ステップ5:テスト・修正をしてユーザー目線での最終チェック

コーディングが完了したWebサイトが、さまざまな環境で正しく表示・動作するかをテストします。
複数のブラウザ(Google Chrome、Safariなど)や、異なるサイズの画面で表示を確認しましょう。
たとえば、リンク切れや誤字脱字がないか、プログラムは正常に動くかなどをユーザーの視点で徹底的にチェックします。
見つかった問題点を修正し、品質を高めていきます。
ステップ6:完成したWebサイトの公開
テストと修正が完了したら、いよいよWebサイトをインターネット上に公開します。
完成したデータをサーバーにアップロードし、ドメイン(URL)と紐付ける作業をおこないます。

ここまでの工程が完了したら、世界中の誰もが、自身の制作したWebサイトにアクセスできるようになります。
ステップ7:公開したWebサイトの運用・改善
Webサイトを公開したら、そのサイトのユーザーの反応を計測し、目的の成果が得られるように改善を試みます。
アクセス解析ツールなどを使うと、ユーザーがどのような動きをしているか測定できます。
たとえばWebデザイナーの観点でいえば、ポップアップの色合いを季節性に合わせて変えて、ユーザーの反応を確認するといった考えを持って、PDCAを回しましょう。
Webデザイナーの年収と将来性

Webデザイナーを目指すうえで、収入や将来性が気になる方も多いですよね。

ここでは、会社員とフリーランスの年収の違いや、AIの進化がWebデザイナーの仕事に与える影響について解説します。
会社員とフリーランスで比較!Webデザイナーのリアルな年収
会社員とフリーランスで比較すると、Webデザイナーの年収には以下の違いが見られます。
- 会社員Webデザイナー:300万円~700万円
- フリーランスWebデザイナー:~1,000万円
会社員の場合は、平均的なスキル・経験を身につけると、300万円台の年収で働けます。
成長してポジションが上がっていくと、年収700万円台を目指すことも可能です。
一方でフリーランスWebデザイナーは、個人のスキルと営業力で年収に大きな差が生まれます。
高いスキルを身につけたら、年収1,000万円以上を獲得することもありますが、案件を十分に確保できなければ年収100万円台になる場合もあります。
安定性と年収の高さを踏まえ、自身の経験・スキルの高さをもとに、どちらを選ぶべきか判断しましょう。
AIの進化で仕事はなくなる?Webデザイナーの将来性
AIの進化によって、単純なデザイン作業やコーディングの一部は自動化されていきます。
一方で、WebデザイナーにはAIだけでは補いにくい役割も残ります。
クライアントの課題を深く理解する力や、ユーザーの感情や行動を踏まえて設計する力、新しい表現や価値を生み出す力などです。

今後はテンプレート化しやすい作業をAIで効率化しながら、複雑な要件整理や提案、設計についてはWebデザイナー自身のスキルを活かす働き方が増えていくと考えられます。
未経験からWebデザイナーになるには?最短で目指すための4ステップ学習法

未経験からWebデザイナーになるには、正しい順番で計画的に学習を進める必要があります。
具体的には次の4つのステップを踏んで、Webデザイナーとしてのスキル・経験を身につけていきましょう。
- デザインとコーディングの基礎知識の習得
- FigmaとPhotoshopを使いこなすツールの操作学習
- 実践的なポートフォリオの作成
- 独学とスクールのいずれかの学習方法の選択

ステップ1:デザインとコーディングの基礎知識の習得
まずは、Webデザインの土台となる基礎知識を身につけます。
デザイン面では、配色やレイアウト、タイポグラフィなどの基本原則を学びます。
技術面では、Webサイトの構造を作る「HTML」と、見た目を装飾する「CSS」の基本を習得します。
「ウェブデザイン技能検定」や「Webクリエイター能力認定試験」などの資格取得を目指すと、知識を体系的かつ網羅的に学べます。

ステップ2:FigmaとPhotoshopを使いこなすツールの操作学習
基礎知識と並行して、プロの現場で使われているデザインツールを使いこなせるように練習しましょう。
Webデザイン制作では、Figmaが広く使われています。サイトのレイアウトやUIデザインを制作するときに活用できます。
また、写真の加工やバナー広告の作成にはPhotoshopが使われます。
少なくともこの2つのツールの基本操作は、身につけておきましょう。
ステップ3:実践的なポートフォリオの作成
スキルを身につけ、自分である程度Webデザインの制作物が作れるようになったら、その制作物をもとにポートフォリオを作成します。
ポートフォリオは、仕事を依頼するクライアントや採用担当者に、自分が持つスキルや実績を効率よく伝えるための作品集です。
どのようなスキル・経験を持っているのかを正確かつ端的に伝える視点を持って、ポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオを充実させる方法の一つとして、資格を取得する方法があります。資格を取得しておけば、採用する側がその人の知識やスキルレベルを把握する材料として活用できます。
Webデザイナー初心者の場合は、ウェブデザイン技能検定やWebデザイナー検定などの取得を検討しましょう。
そこからスキルアップや上流工程への参入を検討する段階に入ったら、Webディレクション関連の資格などへ挑戦する方法もあります。

ステップ4:独学とスクールのいずれかの学習方法の選択
学習方法は、大きく「独学」と「Webデザインスクール」の2つがあります。
独学は費用を抑えやすい一方で、モチベーションの維持や疑問点の解消に苦労するケースがあります。
一方でスクールは費用がかかりますが、講師へ質問したり、体系的なカリキュラムに沿って学んだりできる点がメリットです。
効率良く学習を進めたい場合は、Webデザインスクールも選択肢に入ります。
ChapterTwoのWebデザインコースは、未経験から実務を意識したWebデザインスキルを学べる完全オンラインスクールです。
PhotoshopやFigmaなどの基礎からLP・バナーデザイン、営業や商談スキルまで幅広く学べます。
また、専属メンターによるマンツーマン指導を受けながら、課題添削や質問も進められます。
Webデザイナーを目指す前のよくある質問【Q&A】

Webデザイナーを目指す前のよくある質問をまとめました。
文系出身で絵が苦手でもWebデザイナーになれる?
Webデザインは、絵のうまさといった芸術的なセンスだけでなく、情報を整理して伝える論理的な思考力も重要です。
Webデザインに関する情報を整理し、ユーザーにとって分かりやすく、使いやすいサイトになるようにどんな工夫が必要か考える力が求められます。
絵を描くこと自体が得意でなくても、レイアウトや配色、余白などの基本原則を学び、デザインツールを扱えるようになればWebデザインへ挑戦できます。
Webデザイナーの仕事は「きつい」と聞くけど具体的に何が大変?
Webデザイナーの仕事で「きつい」と感じやすいポイントとして、主に次の3つがあります。
- 納期のプレッシャー:常に納期を意識し、タイトなスケジュールで作業を進める必要がある
- クライアントからの修正依頼:要望に応じて、何度もデザインを修正する場合がある
- 継続的な学習:Web業界は変化が速いため、新しい知識やツールを学び続ける必要がある
クライアントからの修正と新規で作成するデザインの納期をうまくコントロールし、タスクを管理する能力が必要です。
また、技術の進歩に合わせて新しい技術の習得へ挑戦する姿勢も求められるため、継続的に学習する意欲も欠かせません。
Webデザイナーとフロントエンドエンジニア、UI/UXデザイナーの違いは?
Webデザイナー・フロントエンドエンジニア・UI/UXデザイナーでは、主に担当する領域が異なります。
- Webデザイナー:Webサイトのビジュアルデザインやコーディングなどを担当
- フロントエンドエンジニア:HTML・CSS・JavaScriptなどを使い、Webサイトの機能や動きを実装
- UI/UXデザイナー:画面上の使いやすさや、サービス全体の利用体験を設計
3つの領域の違いを理解し、どの仕事が自分に合っているのか、どの領域の仕事をしたいのかを踏まえて、Webデザイナーとしての将来のキャリアを考えましょう。
まとめ~Webデザイナーの仕事内容を理解して未経験から挑戦しよう~
Webデザイナーの仕事内容をおさらいしましょう。
- Webデザイナーは、ビジネス課題の解決や情報設計、デザインの実装まで幅広い役割を担う。
- 仕事内容は、ヒアリング・設計・デザイン・コーディング・テスト・公開・改善まで幅広い。
- 未経験から目指す場合は、基礎知識・デザインツール・ポートフォリオ制作を順番に身につけることが重要。
Webデザイナーの役割は、時代の変化によって「ビジネスパートナー」「コミュニケーション設計者」「技術者」へと広がっています。
見た目を整えるだけでなく、クライアントの課題を把握し、ユーザーが使いやすいWebサイトを設計する視点も必要です。
未経験から目指す場合は、HTML・CSSやデザインの基本を学び、FigmaやPhotoshopの操作、ポートフォリオ制作まで段階的に進めていきましょう。

Webデザイナーの仕事内容を理解したうえで、自分がどの領域を得意にしたいのか考えながら学習を進めてみてくださいね。
